ぴぴえるによるOW語り

時々OW以外のことも書きます。

【雑談】鬼滅の刃無限列車編の最後のシーンに感動した件について

皆さん、アニメ見てますか?どうも、白天使ピピエルです。最近、鬼滅の刃を見ているのですが、第一期を見終わって、映画の無限列車編を見終わったところです。

無限列車編は映画としてはだいたい70~80点くらいの内容だったのですが、最後の炭治郎と煉獄さんの会話シーンのアニメーションの凄さに感動したので、今日はそれについてお話ししたいと思います。

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アニメーションにしかできない事

これ、なんだと思います?

もう少し分かりやすく言うと、小説、実写ドラマ、白黒の漫画に出来なくて、アニメにしか出来ない事です。皆さんも少し考えてみてください。

色々あるとは思いますが、僕が一番大きいと思っているのがです。小説は置いておいて、もちろん実写や漫画も、光の表現は可能です。可能ですが、アニメ程自在ではないと思っています。(とは言っても最近はCGがあるので実写映画も出来ない事はないですが)

無限列車編のラスト、敵を退けた後、炭治郎と煉獄さんが最期の会話を交わすシーンがありますが、ここにこの演出の真骨頂が詰まっていると思います。

 

煉獄さんが左目を怪我した理由

作中で煉獄さんは戦闘の最中、左目を怪我するのですが、これには明確な意図があります。その意図とは煉獄さんを右側に描きたいから、左目を怪我させたわけです。最後のシーン、煉獄さんが目を閉じて、まるで笑っているように見えますよね?これは狙った絵だと思うのですが、仮にここで右目を怪我していたなら、煉獄さんは左側に描く事になります。しかし、それでは構図としては不完全です。

この理由なのですが、これは上手下手という、舞台演出によるものです。簡単に一言で言うと、強い奴を右側に描いて、弱い奴は左側に描くのが構図におけるセオリーなのです。これは個人の考え方の話とかではなく、人間という生き物がそういう風に物事を捉えているからこそ起こる現象です。この構図の使い方は、本当によく出てきます。バトル系の作品なら分かりやすいと思うので、機会があれば注意深く見てみてください。

 

光と闇が合わさり(ry

煉獄さんと炭治郎の会話シーンに戻るのですが、とりあえず画像を出します。

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©吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable



ここのシーンで注目してほしいのが、空です。画面の中央から右と左を分けるようにして、晴れ間と曇り空になっています。これなのですが、炭治郎と煉獄さんの心の中を表している……ように見えます。曇りのない表情の煉獄と、悲しみに暮れる炭治郎。勿論そういった側面もあるとは思いますが、もっと重要なのが、誰がどこを見ているかです。

炭治郎は光を見て、煉獄さんは闇を見ているのが、一番大事なのです。つまり炭治郎は生へ向かって、煉獄さんは死へ向かっている事を、このシーンでは暗示しているのです。

これが顕著に表れるのが次のシーンです。

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©吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable

先程までの雲が、母親と炭治郎達を分けるようにあるのが分かるでしょうか。これが答えのような気がします。もし雲がそれぞれの内面を指しているなら、このシーンでも炭治郎のいる所が雲に覆われるはずです。しかし実際は違って、死んだ母親の霊の所に深い雲が掛かり、更に手前の光は霊の場所へ行けば行くほど弱く小さくなっていきます。これが雲が死後の世界を暗示している何よりの証拠なのです。

死ぬ者と、生きる者。光を使ったこの両者の演出は、とても見事だと思いました。映画中、僕は特に泣く事も無く見ていたんですが、この演出が見事なあまり泣きました。ufotable凄い(小並感)